もういちど10%

土居輝彦(本誌編集長)

前回、住宅購入資金の10%をあらかじめインテリアの予算として考えておきましょうというご提案をさせていただきました。その10%の内訳は、そこで生活する家族のライフスタイルによって全然違った使われ方をすることでしょう。

しかし、ほとんどのケースで必要となるのではないかと、思われる予算があります。

それは21世紀型住宅の新機軸となる、テクノロジーの購入資金。

つまり、インテリアを取り巻くエレメントにかかる予算です。たとえば、来年7月で終了する地上波アナログ放送への対応。

地デジ対応のテレビもしくは、チューナーかチューナー内蔵の録画機器を準備しておかないと、来年7月以降はテレビが見られません。

さらに放送受信のためのアンテナあるいはCATV、あるいは光ケーブルなどの設置や契約も済ませておかなければなりません。多チャンネル時代ですから、これまで電気屋さん任せだった設置だけでは終わらず、どのチャンネルを観るのか、観ないのかという個人での契約が必要となってくるのです。

テレビだけではありません。

ガスや電気の家庭内インフラや冷暖房、インターネット環境、LED照明、防犯カメラなどのセキュリティ、携帯電話を始めとするモバイル機器やカメラなどの充電環境、さらにはハイブリッド自動車やEVの時代が始まっていますから屋外の充電環境も整えなければならなくなるはずです。

新しいマンションや新築の住宅なら、こうした環境の整備はあらかじめ考えられているかもしれません。

でも、数年前に設置した自慢のお風呂のテレビが、地デジ対応でないと来年秋から見られなくなるのです。

リフォームも含めて、こうした住宅の環境整備は不可欠になってくるでしょう。

10%の予算は21世紀の生活に必要な予算。

「少ない予算でインテリアは整えられるのかしら?」という心配もあることでしょう。

でも、大丈夫。

そうした悩みを予算内で解決してくれるインテリア・コーディネーターもいます。

家族会議にインテリア・コーディネーターが参加する。

新しい住宅購入のスタイルになるかもしれませんね。

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